子育て中の理学療法士が転職するときに重視したい条件7つ【ママPTの働き方】

働き方

子どもが生まれて生活リズムが変わると、「今までの仕事よりも、もう少し自分たちの生活に合った働き方はないかな」と考える方も多いのではないでしょうか。

独身・子なしの頃は「給与」「仕事内容」を重視して転職先を選んでいたかもしれません。

でも、子育て中はそれだけでは足りません。

子どもの体調不良や保育園の送迎、家事との両立など、仕事以外にも考えなければならないことが増えるからです。

私自身、育休復帰後に実際に働いてみて、子育てと仕事を両立する難しさを改めて感じました。

そして、「今だけ働ければいい」ではなく、無理なく長く続けられる働き方を考えるようになりました。

この記事では、子育て中の理学療法士が転職先を選ぶときに確認したい条件を7つ紹介します。

これから転職を考えている方が、自分や家族の生活に合った仕事を探す参考になれば嬉しいです。

子育て中の理学療法士が転職するときに重視したい7つの条件

さっそく、子育て中の理学療法士が転職するときに重視したい条件7つの条件を紹介します。

①勤務時間・残業の少なさ
②子どもの体調不良や急なお休みに対応できるか
③勤務日数・働き方の柔軟さ
④通勤時間・勤務地
⑤給与・社会保険・福利厚生
⑥職場の雰囲気・子育てへの理解
⑦自分が無理なく続けられる仕事か

それぞれ、なぜ子育て中の理学療法士にとって重要なのか、1つずつ紹介していきます。

①勤務時間・残業の少なさ

子どもが生まれる前は、「残業の有無」を気にして転職先を選ぶ方も多いと思います。

もちろん、子育て中でも残業の有無は大切です。

ただ、私は子どもが生まれてから、残業だけではなく「始業時間」も気にするようになりました。
なぜなら、仕事の時間だけではなく、保育園への送迎にかかる時間も考えないといけないからです。

子育て中は、家を出るまでの準備がかなり大変です。
自分だけの準備ならそれほど時間はかかりませんが、子どもの準備もとなると、倍以上の時間がかかることもあります。

ましてや子どもが小さいうちは、何事もスムーズには進みません。

保育園に着いてから先生にお願いするまでにも、ぐずってしまうことがあります。
先生によっては、「いいですよ~」と子どもを半ば強制的に抱っこで連れて行ってくれることもありますが、さすがにいきなり強制的に連れていくわけではありません。
少し子どもの気持ちに寄り添って、それでもどうしても離れられないときの最終手段です😂

すんなり「行ってきます!」と言ってくれればいいのですが、そうもいかない日もあります。

「今日は保育園を出るまでに、いつもより10分かかるかもしれない」
そんなことも想定して、勤務時間を考える必要があると感じました。

そして、仕事が終わったあとは保育園のお迎えがあります。
できれば、延長料金が発生しない時間までに迎えに行きたいですよね。

そのため、残業がどのくらいあるのか、定時で帰れる職場なのかも重要になってきます。
特に職場が自宅や保育園から遠い人ほど、残業の有無や勤務終了時間はしっかり確認しておいたほうがいいと思います。

②子ども体調不良や急なお休みに対応できるか

子どもの体調不良で、仕事を休まなければならないことは結構あります。

しかも、朝は元気だったのに、仕事中に保育園から
「お熱です。お迎えお願いします。」
と電話がかかってくることも……。

そうなると、仕事を早退してお迎えに行き、次の日もお休みしなければならないことがあります。

子育てをしたことのある方なら、ある程度はお休みについて理解してもらえることも多いと思います。

一方で、職場によっては、急なお休みへの対応が難しい場合もあります。

また、「自分が休んだときに、すぐに代わりがきく仕事なのか」ということも重要です。

私が勤務している訪問リハビリでは担当制なので、急な早退やお休みがあった場合、後日出勤する日に予定が合えば、スケジュールを振り替えることができます。

ただ、予定が合わなければ、キャンセルになることがほとんどです。

他のスタッフのスケジュールに空きがあれば、代わりに訪問してもらうこともできます。
しかし、私の勤務先では、ほとんどのスタッフが予定をみっちり組んでいるため、実際にはなかなか難しいのが現状です。

一方、以前勤めていたリハビリ病院では、育休復帰後のママさんは担当患者さんを持たず、スケジュールの空いている患者さんに介入したり、併設しているデイサービスでリハビリを行ったりしていました。
そのため、急なお休みがあっても、かなり臨機応変に対応できます。
何より、「休んだときに、周りへの影響が少ない仕組み」になっていたのが印象的でした。

このように、同じリハビリの仕事でも、職場によって勤務の仕方や休みへの対応は大きく違います。
「子育てに理解があります」という言葉だけではなく、

  • 急なお休みのときは誰が対応するのか
  • 自分の仕事を他のスタッフに引き継げるのか
  • 休んだ分を後日振り替えられるのか
  • 担当制なのか、フリーで対応するのか

など、細かいところまで確認しておくと安心です。
転職するときは、こうした「実際に子どもが熱を出したらどうなるの?」という視点でも職場を見ておくことをおすすめします。

③勤務日数・働き方の柔軟さ

3つ目は、勤務日数や働き方の柔軟さです。

正社員でフルタイム勤務なのか、正社員の時短勤務なのか。
はたまた、非常勤・パートという選択肢もあるのか。

雇用形態にもさまざまな選択肢があります。

収入やボーナス、社会保険などの条件を重視して、正社員で働きたい方もいると思います。

一方で、家事・育児・仕事をほどよく両立させたい方にとっては、非常勤・パートという働き方が合う場合もあります。

非常勤・パートでも、曜日や時間を固定して働けるのか、自分で勤務時間を調整できるのかなど、確認しておきたいことはたくさんあります。

また、最初から完璧な働き方を決める必要はないと思います。

実際に働いてみないと分からないこともありますし、子どもの成長によって、働きやすい勤務時間や日数が変わることもあります。

そのため、途中で雇用形態を変更できるのかも確認しておくと安心です。

私はもともと正社員で働いていました。
その後、時短正社員になり、今は非常勤で働いています。

雇用形態は変わりましたが、すべて同じ会社でのことです。

今の雇用形態を選んだ経緯については、以前の記事でも紹介しています。
→ 「常勤をやめて非常勤という働き方を選びました」

雇用形態を途中で変更できる柔軟さがあれば、そのたびに転職活動をしなくてもいいので助かりますよね。

子どもの成長や家庭の状況に合わせて働き方を変えられる職場かどうかも、転職先を選ぶときには確認しておきたいポイントです。

④通勤時間・勤務地

子育てをしていると、特に夕方は時間との勝負ですよね。

お風呂、夕飯、寝かしつけ。

言葉にするとやることはそれだけですが、実際にやっていることはもっとたくさんあります。

子どもが無駄な動きをひとつもせず、こちらの言うことを全部聞いて協力してくれればスムーズに進みますが、もちろん、そうはいきませんよね😂

だからこそ、時間に少しでも余裕があると、こちらの気持ちにも余裕が生まれます。

その余裕を確保するためにも、私は通勤時間は大切だと思っています。

また、子どもの体調不良などで保育園から急なお迎え要請があったときにも、職場が遠いと大変です。

子どもの体調は急に変化することもあるので、お迎えに向かうときは「早く迎えに行かないと」と焦ってしまいます。

早く迎えに行って、必要であれば病院に連れて行ったり、家でゆっくり休ませたりする時間も必要です。

職場が保育園から近ければ、その焦りも少し和らぐのではないでしょうか。

そして、訪問リハビリの場合は、「職場がどこにあるか」だけではなく、「どの範囲を訪問するのか」も重要です。

会社自体が保育園から近くても、訪問先が保育園から1時間かかる場所だったら、それはちょっと大変ですよね。

そのため、訪問リハビリへの転職を考えている場合は、

  • 訪問エリアはどのくらいの範囲なのか
  • 自宅や保育園から遠いエリアを担当することがあるのか
  • 訪問エリアをある程度相談できるのか

なども確認しておくと安心だと思います。

「勤務地が近い=通勤が楽」とは限らない。
訪問リハビリならではの視点として、ここも忘れずに確認しておきたいポイントです。

⑤給与・社会保険・福利厚生

5つ目は、給与や社会保険、福利厚生などの条件です。

転職先を選ぶときは、もちろん給与も大切ですよね。

月収だけではなく、賞与や昇給の有無、社会保険、育児関連の制度、有給休暇など、長く働くことを考えて総合的に確認しておきたいところです。

ただ、子育て中は、「給与が高いほどいい」とは一概に言えないと私は思っています。

私は正社員から時短勤務を経て、現在は非常勤で働いています。

その結果、月収は正社員の頃と比べて半分ほどになりました。

正直、収入が減ることについては、
「まあ、仕方ない。節約できるところは頑張ってみよう」
と思いました。

実際、以前より家の貯金はしづらくなりました。

貯蓄型の保険などで貯めている分はありますが、銀行口座にそのまま貯金していくことは、今の収入ではなかなか難しいと感じています。

一方で、収入が減ったことで、時間の余裕はできました。

もちろん、家にいるからといって疲れないわけではありません。
家にいれば家にいたで、やることはたくさんあります😂

朝と夕方の忙しさや疲労感は、以前とそこまで変わらないように感じます。

それでも、仕事による疲労はかなり減りました。
以前と比べると、体感では3分の1くらいになったと思います。

そのため、今の私にとっては、収入を増やすことよりも時間の余裕のほうが大切です。

もちろん、「もう少しお給料が増えたらいいな」と思うことはあります。

でも、それを求めて勤務時間を増やしてしまったら、そもそも今の働き方を選んだ意味がなくなってしまいます。

だから今は、仕事で収入を増やすことだけを考えるのではなく、私にできることとして、家事や育児をしながら、できる範囲で節約するようにしています。

転職するときも、給与だけを見るのではなく、その働き方で自分や家族との時間をどれくらい確保できるのかも考えてみるといいと思います。

また、子育て中であれば、時短勤務制度があるか、子どもの体調不良などで休む場合にどのように業務の調整をするのか、といった点も確認しておきたいところです。

給与や福利厚生だけではなく、自分が無理なく働き続けられる条件なのかという視点でも、転職先を考えてみてはいかがでしょうか。

⑥職場の雰囲気・子育てへの理解

6つ目は、職場の雰囲気や子育てへの理解です。

子育て中のスタッフがいるかどうかは、転職先を選ぶうえでかなり重要だと思います。

実際に子育てをしながら働いているスタッフがいれば、子どもの体調不良による早退や急なお休みなど、子育て中に起こりやすいことにも対応してきた経験がある職場かもしれません。

また、上司が子育てに理解があるかどうかによっても、働きやすさは変わってきますよね。

子どもが急に熱を出して休まなければならないとき、嫌な顔をされたり、申し訳なさを強く感じるような職場だったりすると、次に休むことがどんどん難しくなってしまいます。

もちろん、子育てをしていれば、どうしても仕事を休まなければならないことがあります。

だからこそ、「子どもがいるから休むこともある」という状況を、職場がどのくらい受け入れてくれるのかは、働き始める前にできるだけ知っておきたいところです。

とはいえ、面接で
「子どもが熱を出したら休んでも大丈夫ですか?」
と聞くのは、少し聞きづらいですよね。

そんなときは、
「小さいお子さんを育てているスタッフの方はいらっしゃいますか?」
と聞いてみるのも一つの方法だと思います。

実際に子育て中のスタッフがいるのであれば、

  • どのような働き方をしているのか
  • 急なお休みのときはどのように対応しているのか
  • 時短勤務を利用している人がいるのか

など、もう少し具体的に聞いてみてもいいかもしれません。

転職先を選ぶときは、給与や勤務時間だけでなく、「子どもがいる自分が、その職場で無理なく働けそうか」という視点でも見ておくことが大切だと思います。

自分が無理なく続けられる仕事か

最後に、無理なく働き続けられる仕事かどうかです。

給与や勤務条件だけでなく、
「この働き方を5年後も続けられる?」
という視点でも考えてみるといいと思います。

子育てをしていると、5年間の子どもの成長はかなり大きいですよね。
保育園から小学校に上がったり、習い事を始めたり。

子どもの成長に合わせて、生活スタイルも変わっていきます。

今は無理なく働けていても、数年後には生活リズムが変わって、同じ働き方を続けることが難しくなることもあるかもしれません。

また、家庭と仕事を両立できるかだけではなく、自分自身の体力やこれからのキャリアについて考えてみることも大切だと思います。

PTは体を使う仕事でもあるので、何歳まで今と同じようにPTとして働けるのか。

少し先のことまで考えてみると、これからの働き方を考えるきっかけになるかもしれません。

そして、他の人がこの働き方をしているからといって、自分も同じ働き方をする必要はありません。

正社員で働き続ける人もいれば、時短勤務を選ぶ人、非常勤やパートで働く人もいます。

人それぞれ、家庭の状況も大切にしたいことも違います。

だからこそ、「周りがどうしているか」ではなく、自分や家族にとって無理なく続けられる働き方は何なのかを考えてみることが大切なのではないでしょうか。

転職前に確認しておきたいこと

ここまで、子育て中の理学療法士が転職先を選ぶときに重視したい条件を7つ紹介しました。

気になる求人が見つかったら、次は実際にその職場でどのように働くことになるのかを確認してみましょう。

求人票には勤務時間や給与などの基本的な条件は書かれていますが、子どもの体調不良で休む場合の対応や、職場の雰囲気など、実際に働いてみないと分からないこともあります。

ここからは、転職前に確認しておきたいポイントについて紹介します。

求人票だけでは分からないこともある

求人票には、給与や勤務時間、休日など、基本的な条件が掲載されています。

一方で、実際に働き始めてみないと分からないこともあります。
例えば、

  • 残業は実際にどのくらいあるのか
  • 職場の雰囲気はどうなのか
  • 子育て中のスタッフはどのくらいいるのか
  • 子どもの体調不良などで急に休む場合、どのように対応しているのか
  • 求人票に記載されている勤務時間と、実際の勤務時間に差はないか
  • 求人サイトなどには掲載されていない求人がないか

などです。

特に子育て中の場合、「制度としてはあるけれど、実際には利用しづらい」ということがないかは気になるところですよね。

例えば「育児休暇あり」「時短勤務可能」と書いてあっても、実際にどのくらいの人が利用しているのかまでは、求人票だけでは分かりません。

そのため、求人票に書かれている条件だけで判断するのではなく、実際の働き方についても確認しておくことが大切だと思います。

気になることは面接・転職相談で確認する

求人票を見て「ここ良さそう」と思っても、実際に働いてみないと分からないことはたくさんあります。

特に子育て中の場合は、子どもの体調不良で急に休むことになったらどうなるのかなど、あらかじめ確認しておきたいこともありますよね。

例えば、

  • 残業は実際にどのくらいあるのか
  • 子どもの体調不良などで急に休む場合はどう対応しているのか
  • 子育て中のスタッフはどのくらいいるのか
  • 時短勤務を利用しているスタッフはいるのか
  • 訪問リハビリなら、訪問エリアはどのくらいなのか
  • 勤務日数や勤務時間はどの程度相談できるのか

など、自分が気になっていることは、面接などの機会に確認しておくと安心です。

とはいえ、面接で「子どもが熱を出したら休めますか?」と聞くのは、少し勇気がいりますよね😂

そんなときは、転職相談を利用して、自分では聞きづらいことを代わりに確認してもらうという方法もあります。

転職サービスによっては、求人を紹介してもらうだけでなく、勤務条件や職場の情報について相談できる場合もあります。

「子育てと両立できる職場を探したい」「急なお休みに対応してもらえる職場がいい」など、自分の希望を最初に伝えておくと、条件に合った求人を探しやすくなると思います。

転職は、実際に働き始めてから「思っていた職場と違った……」となると、また転職活動をしなければなりません。

だからこそ、気になることは働き始める前にできるだけ確認して、自分に合った職場を選ぶことが大切だと思います。

子育て中の理学療法士は「続けられる働き方」を選ぼう

この記事では、子育て中の理学療法士が転職するときに重視したい条件についてお話ししました。

勤務時間や給与、通勤時間、職場の雰囲気など、重視したいことは人それぞれ違うと思います。

その中で、あなたにとって何が大切なのか、何を優先したいのかを考えてから、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

育児しながらの転職活動は大変だと思います。

だからこそ、目先の条件だけでなく、無理なく長く働き続けられる職場かどうかという視点も大切です。

この記事を読んでくださった方が、自分や家族の生活に合った働き方を見つけられることを願っています。

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